バンコク空港でタクシー半数が動けず 燃料不足が旅行者を直撃

Uncategorized

タイの首都バンコクの玄関口であるスワンナプーム国際空港で、深刻な燃料不足によりタクシーの運行に大きな混乱が生じている。空港に登録されているタクシー車両のうち約半数が稼働できない状態に陥っており、運転手が長距離の乗客を乗車拒否するケースも相次いでいるという。

スワンナプーム空港はバンコク中心部から東へ約30キロに位置し、年間6000万人以上が利用する東南アジア有数のハブ空港だ。日本からの直行便も多数発着しており、日本人旅行者やタイ在住邦人にとって最も馴染みのある空港でもある。空港から市内へのアクセス手段としてはエアポートレールリンクやグラブなどの配車アプリもあるが、大きな荷物を抱えた旅行者にとって空港タクシーは依然として主要な移動手段となっている。

タイでは近年、世界的なエネルギー価格の高騰を受けて国内の燃料供給が不安定になる場面が増えている。政府はディーゼル燃料やLPGガスに対する補助金政策を実施してきたが、財政負担の増大から補助金の段階的な縮小が進められており、末端での燃料価格の上昇がタクシー業界を圧迫している構図だ。タクシー運転手にとっては燃料コストの上昇が収益を直接圧迫するため、採算の合わない長距離運行を敬遠する動きにつながっている。

バンコクのタクシーは初乗り35バーツ(約150円)と料金が安く抑えられており、燃料費が高騰しても運賃への転嫁が難しいという構造的な課題を抱えている。運転手の中にはタクシーを稼働させること自体が赤字になるとして、車両を動かさない判断をする者も出ているという。

日本人旅行者がスワンナプーム空港を利用する際は、当面の間タクシーの待ち時間が長くなる可能性がある。代替手段として、エアポートレールリンクでパヤタイ駅まで移動しBTSに乗り換える方法や、グラブなどの配車アプリを事前に準備しておくことが推奨される。タイ当局が燃料供給の安定化に向けてどのような対策を打ち出すか、今後の動向が注目される。

出典: Bangkok Post

コメント