タイ南部の人気リゾート地プーケットで、英国のリアリティ番組に出演していた男性が遺体で発見された。警察は誤って排水路に転落した事故の可能性が高いとみて捜査を進めている。
2026年3月14日午後2時ごろ、プーケット県タラン地区バンタオ地域の排水路で、英国人のジョーダン・ライトさん(32)がうつ伏せの状態で発見された。ライトさんは英国の人気リアリティ番組「ジ・オンリー・ウェイ・イズ・エセックス」(通称TOWIE)の元出演者。同番組は英国エセックス地方の若者たちの日常を追うリアリティショーで、2010年から放送が続く長寿番組として知られている。
現場を調べた捜査員や鑑識官、検視官によると、遺体に暴行を受けた形跡はなかった。遺体のそばにはホテルのキーカードがあり、ライトさんがバンタオ地区のココ・プーケット・バンタオ・ホテルに一人で宿泊していたことが確認された。
入国記録によると、ライトさんは2025年12月3日にカタール航空便でバンコクに到着し、2026年5月31日まで滞在する予定だった。約半年にわたるタイ長期滞在の最中の出来事だった。
ホテルの防犯カメラには、3月12日午後11時25分ごろ、ライトさんが敷地内を何度も歩き回った後、走ってホテルの外に出ていく姿が映っていた。その後、近くの建設現場方向へ向かい、深さ約1.6メートルの排水路に入っていく様子も確認された。
警察によると、この排水路は地面から底まで約2メートルの深さがあり、特に夜間は自力で這い上がることが極めて難しい構造だという。タイでは都市開発が急速に進むリゾート地を中心に、こうした深い排水路がむき出しのまま放置されているケースが少なくない。捜査当局は、ライトさんが当時精神的に不安定または興奮した状態にあり、排水路から脱出できないまま死亡したとみている。
正確な死因を特定するための法医学検査が現在も続けられており、捜査は継続中だという。プーケットでは近年、外国人観光客が水難事故や転落事故に巻き込まれるケースが相次いでおり、タイ当局はインフラの安全対策を課題として挙げている。
出典: Bangkok Post



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