バイク事故で倒れた女性を救助装い性的暴行か タイで男を告発

Uncategorized

バンコクでバイク事故に遭った女性を助けるふりをして自宅に連れ込み、性的暴行を加えたとして、タイ人の男が告発された。被害女性が警察の対応に不信感を抱き、SNSで事件を公表したことで大きな注目を集めている。

■深夜のバイク事故で意識失った女性を連れ去りか

ファーさん(仮名・29歳)の証言によると、事件が起きたのは3月9日午前3時ごろ。友人の誕生日パーティーの帰り道、交際相手の男性が運転するバイクでバンコク北部のラートプラオ地区を走行中、飲酒していた交際相手がポーケーオ地区付近でバイクを転倒させた。

その際、通りかかった2人のバイク乗りが停車し、そのうちの1人がソムサック被告だった。ファーさんはその後の記憶がなく、気がついたときにはバンコク郊外パトゥムターニー県ラムルッカー地区にあるソムサック被告の部屋で、衣服を脱がされた状態で横たわっていたという。ラムルッカー地区はバンコク北部に隣接するベッドタウンで、事故現場からはかなりの距離がある。

■目覚めた被害者がとった行動

ファーさんが意識を取り戻した時、ソムサック被告は浴室にいた。ファーさんはすぐに友人に電話し、スマートフォンの位置情報を共有した。電話中にソムサック被告が浴室から出てきたが、恐怖のあまり何が起きたのか問いただすことができなかったという。

ファーさんはソムサック被告に電話を渡して友人と話すよう求めた。ソムサック被告は友人に対し「これから彼女を病院に連れて行く」と説明。ファーさんもすぐに病院へ行くよう懇願したが、ソムサック被告はファーさんを通りの入口付近で降ろし、「バイクのガソリンが切れた」と言ってそのまま立ち去ったという。ファーさんは性的暴行を受けたと確信し、自力で病院にたどり着いて医療検査を受けた。

■警察の対応に不信感、SNSで事件を公表

ファーさんはその後、管轄のクーコット警察署に被害届を提出した。しかし警察からは、事件を裏付ける証拠を被害者自身で集めるよう求められたという。ファーさんはソムサック被告の自宅付近や事故現場周辺の防犯カメラ映像を入手しようとしたが、カメラの所有者らは「映像の提供は警察を通じてのみ可能」と拒否。証拠収集は行き詰まった。

捜査の進展がないことに業を煮やしたファーさんは、タイで大きな影響力を持つSNSインフルエンサーのタマナン・テーンティムさん(通称キング・サパンマイ)に連絡を取り、事件の拡散と捜査への圧力を求めた。タマナンさんはタイ国内で社会問題を取り上げることで知られる人物で、警察が動かない事件をSNSで告発し世論の力で捜査を促す手法は、タイでは近年よく見られる市民の対抗手段となっている。

なお、ファーさんの交際相手の男性は、事故後もファーさんがバイクの後ろに乗っていると思い込んだまま走り続け、再び転倒して病院に搬送されたため、ファーさんがいなくなったことに気づかなかったと説明している。

ファーさんと交際相手は後日、ソムサック被告の部屋を訪れたが本人は不在で、近隣住民からも有力な情報は得られなかったという。タイ警察の対応の遅れに批判の声が上がっており、今後の捜査の行方が注目される。

出典: Bangkok Post

コメント