日本の自動車大手トヨタが、世界的なバッテリー供給不足の影響を受け、ハイブリッド車(HEV)の生産ペースを落としていることが明らかになった。カローラクロスやヤリスクロス、高級ブランドのレクサス各車種など、複数のモデルで組み立てに遅れが生じている。
トヨタ・モーター・タイランド傘下のレクサス部門でエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるスパコーン・ラッタナワラハさんは「世界的にも、タイ国内でも供給面で課題が出ている」と認めた上で、「納車スケジュールへの影響は最小限に抑えられる見通しで、お客様への対応には自信を持っている」と語った。なお、トヨタはバッテリー不足の具体的な原因については公表していない。
一方で、トヨタは足元の供給難にもかかわらず、世界全体のHEV生産を30%増やす計画を打ち出しており、電動化シフトへの積極姿勢は崩していない。
■タイのレクサス販売への影響は限定的か
スパコーンさんによると、タイへのレクサス輸入台数はマレーシアやインドネシア、フィリピンといった近隣諸国と比べて少なく、深刻な販売減につながる可能性は低いという。レクサスにとって最大の市場は依然として日本と米国だ。
レクサスは現在、東南アジア域内での車両組み立て拠点の新設に向けたフィージビリティスタディ(事業化調査)を進めている。ASEAN域内の自由貿易協定を活用し、関税面でのコスト競争力を高める狙いがあるとみられる。
■2025年のタイ販売目標は1000台
レクサス部門バイスプレジデントのナットーン・シニウェスさんは、レクサスIS、ES、さらに新たに投入する高級電動SUVなどを柱に、2025年のタイ国内販売で1000台を目指す方針を明らかにした。2024年の実績は942台で、タイのプレミアムカー市場でシェア3.5%を確保している。
タイのプレミアムカー市場全体は景気減速を背景に消費者の買い控えが進み、2024年は前年比11%減の2万6828台にとどまった。タイでは中国メーカーの安価なEVが急速にシェアを伸ばしており、日系メーカーにとって価格競争と電動化対応の両面で厳しい局面が続いている。
出典: Bangkok Post



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