タイ北部チェンライ県で、陸軍レンジャー部隊が深夜の追跡劇の末、覚醒剤錠剤約300万錠を押収した。運転手は車を乗り捨てて逃走しており、当局が行方を追っている。
2026年3月15日午前0時50分ごろ、ミャンマー国境に近いメーチャン郡で、移動式検問所を設置していた陸軍レンジャー部隊が、山側から猛スピードで下ってくるピックアップトラックを発見した。停車を求めたが、トラックは検問所を強行突破。部隊はただちに追跡を開始した。
逃走した車両は幹線道路を外れて農地に突入し、丘の斜面にあるパイナップル畑でぬかるみにはまって走行不能に。隊員が駆けつけた時には車内は無人で、運転手は暗闇に紛れて姿を消していた。
車両を捜索したところ、荷台と運転席後方から黒いビニールに包まれた袋が計20袋見つかり、中には覚醒剤錠剤が詰められていた。1袋あたり約15万錠で、押収総量は約300万錠に上ると推定されている。
この作戦は、タイ・ミャンマー国境地帯から覚醒剤が密輸されるとの情報に基づき、第31任務部隊のチャッカポン・ソッシー大佐が指揮したもの。チェンライ県北部のメーファールアン郡からメーチャン郡にかけてのルートは、ミャンマーの「黄金の三角地帯」から流入する麻薬の主要な密輸経路として知られており、タイ軍が常時警戒を続けている地域だ。
黄金の三角地帯とは、タイ・ミャンマー・ラオスの国境が交わる山岳地帯の通称で、世界有数の麻薬生産地として知られる。近年、ミャンマーの政情不安を背景に合成麻薬の製造が急増しており、タイへの密輸量も増加傾向にある。
当局は押収した薬物の分析を進めるとともに、関係機関と連携して逃走した運転手や密売組織の特定を急いでいる。
出典: Bangkok Post



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