タイ中部ナコンパトム県の大型デパート内にある貴金属店で、男が金のネックレス23本、総額350万バーツ(日本円で約1500万円)以上を強奪する事件が発生した。タイ国家警察第7管区警察本部長が記者会見を開き、犯人の逮捕と証拠品の押収を発表した。
捜査当局によると、犯人の男は単独で店舗に押し入り、金製品を奪って逃走した。しかし、警察の迅速な捜査により短時間で身柄を確保された。取り調べに対し、男はオンラインギャンブルで多額の借金を抱えたことが犯行の動機だと供述しているという。盗まれた金のネックレス23本はすべて回収された。
ナコンパトム県はバンコクの西約60キロメートルに位置し、世界最大級の仏塔「プラ・パトム・チェディ」で知られる古都である。県内には大型商業施設も複数あり、日常的に多くの買い物客でにぎわっている。タイでは金(ゴールド)は資産保全の手段として広く普及しており、デパートやショッピングモール内の貴金属店は至るところに存在する。金価格の高騰が続く近年、こうした貴金属店を狙った強盗事件はタイ国内で繰り返し発生しており、社会問題の一つとなっている。
また、タイではオンラインギャンブルが違法であるにもかかわらず、スマートフォンの普及とともに利用者が急増している。SNSや無料通信アプリを通じて容易にアクセスできる違法サイトが乱立しており、若年層を中心に借金苦に陥るケースが後を絶たない。タイ政府は取り締まりを強化しているものの、サーバーが海外に置かれていることなどから根絶は難しい状況だ。ギャンブル依存による借金が動機となった窃盗や強盗事件は国内各地で報告されており、今回の事件もその典型的な例といえる。
タイ在住の日本人にとっても、ショッピングモールは日常的に利用する場所であり、こうした強盗事件への注意は怠れない。現地の治安情報をこまめに確認し、万が一の際は無理に抵抗せず身の安全を最優先にすることが大切だ。
出典: Bangkok Post



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