タイ東部トラート県のチャン島(コ・チャン)で、外国人観光客が「猿にバイクの鍵を盗まれた」と警察に通報し、4時間にわたる大捜索が行われたものの、結局は宿泊先に鍵を置き忘れていただけだったという珍事件がSNSで話題になっている。チャン島はバンコクから車で約5時間の距離にあるタイ有数のリゾートアイランドで、日本人観光客にも人気が高い。
3月7日、担当したタイ人警察官が自身のFacebookにこの顛末を投稿した。投稿によると、外国人グループから「猿にバイクの鍵を奪われた」との通報を受け、一緒に山を登って約4時間にわたり捜索を実施。しかし最終的に鍵は宿泊施設で発見された。観光客らは大麻を吸っており、鍵を持ち出すのを忘れていたという。警察官は「猿こそ名誉毀損で彼らを訴えるべきだ」とユーモアを交えて締めくくった。
この投稿は瞬く間に拡散し、1万8000件以上のリアクションと約900件のコメント・シェアを集めた。タイのSNSユーザーからは「捜査官が猿捕り係にされた」「猿に弁護士が必要なら連絡して」「今回の被害者は猿だ」「外国人たちは警察と猿の両方の時間を無駄にした」など、冗談交じりの反応が殺到した。なお、タイでは2022年に大麻が事実上解禁されたが、娯楽目的の使用については規制強化の議論が続いており、一部ユーザーからは「娯楽使用で逮捕すべきだ」との声も上がった。
また、一部のネットユーザーは「本当に猿に鍵を盗まれていなくてよかった」と指摘している。もし猿が鍵を持ち去っていた場合、回収は極めて困難で、警察やバイクレンタル業者にとってさらに厄介な問題になっていたためだ。
タイでは観光地での猿によるトラブルが後を絶たない。昨年3月にはプーケットで猿がフランス人女性のスマートフォンを奪い、インカメラで自撮りした後にカメラを切り替えて周囲を撮影するという動画が世界的に拡散。被害者の女性はTikTokにこの映像を投稿し、プロフィール写真を猿の自撮り画像に変更して話題を呼んだ。2022年12月には東北部シーサケット県の公園で、猿が観光客のトートバッグを奪って崖下に投げ落とす事件も発生。バッグには現金約5万バーツ(当時のレートで約20万円)が入っていたが、公園管理官が捜索の末にバッグを回収し、無事に持ち主へ返還された。
出典: Bangkok Post



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