タイで闇金業者が15歳少女を性的暴行 示談交渉にも批判殺到

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タイ東部トラート県で、闇金業者の男が借金を取り立てに訪れた際、債務者の15歳の娘に性的暴行を加えたとして逮捕された。事件後に被害者の母親と示談交渉を行っていたことも判明し、タイ国内のSNSで批判が噴出している。

3月7日、35歳のタイ人女性アオイさんは15歳の娘アイさんとともに、トラート県の中心部にあるムアン・トラート警察署を訪れ、闘金業者のクリツァダ被告(38歳、通称ビッグ)を告訴した。トラート県はカンボジア国境に近いタイ東部の県で、チャーン島などのリゾートでも知られる地域だ。

アオイさんによると、ある時期から娘のアイさんの様子が明らかにおかしくなり、ほぼ一日中自室に引きこもるようになったという。何度も問いかけた末、アイさんは母親が仕事で不在の間にクリツァダ被告から性的暴行を受けたと打ち明けた。クリツァダ被告は家の2階にあるアイさんの部屋に侵入して犯行に及んだ後、タイで広く使われている通信アプリLINEを通じて母親には絶対に言わないよう口止めしていた。

アオイさんは4000バーツ(約2万円)の借金があり、1日あたり400バーツ(約2,000円)という高額な利息を支払っていた。クリツァダ被告は利息の回収のために日常的にアオイさんの自宅を訪問しており、アオイさんは仕事で外出する際、娘に現金を預けて業者に渡すよう頼んでいた。アオイさんとアイさんは警察に対し、医療機関の診断書、クリツァダ被告とのやり取りの記録、寝具から採取された精液などを証拠として提出した。

警察は周辺の防犯カメラ映像などを分析し、翌8日に隣県のチャンタブリ県でクリツァダ被告を逮捕した。クリツァダ被告は犯行を認めたものの「衝動的にやってしまった」と釈明。アオイさんに対して謝罪し、告訴の取り下げと引き換えに金銭的な補償を持ちかけたという。

アオイさんは当初20万バーツ(約100万円)を要求したが、クリツァダ被告側は10万バーツ(約50万円)への減額を求め、アオイさんはこれに応じた。まず3万バーツが前払いされ、残りの7万バーツは後日支払う約束だったという。

しかし、この示談交渉の詳細が報じられると、タイのネット上では「娘の被害をわずか10万バーツで済ませるのか」とアオイさんへの批判が殺到した。アオイさんはメディアの取材に対し、金銭は受け取ったものの告訴は取り下げておらず、刑事裁判は続けると説明している。警察も、児童に対する性的虐待は当事者間の示談では解決できない重大な刑法違反であると確認した。クリツァダ被告は性的暴行の罪に加え、タイの法定上限を大幅に超える金利での違法な貸付を行った容疑でも起訴されている。

タイでは違法な高利貸しが社会問題となっており、低所得層を中心に法外な金利の闇金融に頼らざるを得ない人々が少なくない。法定の上限金利は年15%とされているが、実態としては日利10%を超えるような悪質な業者も存在し、政府や警察が取り締まりを強化している。

出典: Bangkok Post

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