米国・イスラエルとイランの軍事的緊張が高まる中、イランから避難したタイ人の第一陣29人が月曜夜、バンコク郊外のスワンナプーム国際空港に到着した。大人と子供を含む一行は、イランから陸路で国境を越えてトルコに入り、一泊した後に空路でタイへ帰国した。空港ではシハサック・プアンケトケオ外相が出迎え、報道陣の前で帰国者をねぎらった。
イランには留学生や就労者などタイ人が一定数居住しており、今回の避難はタイ政府が在イラン大使館を通じて進めた国外退避オペレーションの一環だ。避難民はまずイラン西部のラジ国境検問所から出国し、トルコ東部のカピコイ検問所を経由してヴァン市に入った。この陸路ルートだけで車で約10時間を要する長距離移動となった。土曜夜に出発した62人のタイ人避難民のうち、先行する29人が今回バンコクに到着した形だ。
シハサック外相は大使館職員の尽力に感謝を示した上で、「可能な限り多くのタイ人を退避させる努力を続けているが、残留を希望する人もいる。大学生も含まれている」と説明。安全上の理由から引き続き退避を呼びかけていると強調した。
到着した避難民の女性代表は、外務省や在イランのタイ人コミュニティへの感謝を述べ、「移動自体は順調だったが、バンコクまで約2日かかり疲労困憊です」と語った。イラン国内では空爆もあったものの、大使館や現地タイ人の助けで生活必需品の買い出しができたという。「誰一人取り残さず、常に情報を共有し合い、助け合いました」と振り返った。
タイ外務省によると、火曜日にはさらに23人の避難民がバンコクに到着する予定。加えて首都テヘランや中部の宗教都市コムに滞在する約75人のタイ人についても、同じ陸路ルートで国境まで移動を支援し、順次タイへ帰国させる方針だという。スワンナプーム空港はバンコク南東のサムットプラカーン県に位置するタイ最大の国際空港で、今回の帰国便の受け入れ拠点となっている。
出典: Bangkok Post



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