タイ・プーケットの観光地で油流出被害、サンゴ礁が危機的状況に

タイ南部の有名観光地プーケット沖で、先月初めに沈没した貨物船から流出した重油がついに観光島のコーヘイ島(コーラル島)に到達した。シュノーケリング愛好家に人気の同島の海水と海岸に黒い油膜が確認され、現地当局は緊急の清掃活動を続けている。

プーケット選出のチャレムポン・センディー議員は、流出範囲の拡大に警戒を強め、生態系と観光業への脅威を指摘。コーヘイ島周辺のほか、ナイハーン、ラワイビーチ、カタビーチなど複数の著名リゾート地を危険区域として指定した。これらの地域には貴重なサンゴ礁と海草藻場が広がっており、タイの海洋生物多様性の重要な宝庫である。

タイ海事執行司令センター(MECC)は特別対策室を設置し、対応を急速に進めている。影響範囲は海岸線沿って約900メートルに及び、油はタールボールやタールパティの形で確認されている。同センターは環境負荷を最小化するため手作業による回収を採用し、廃棄物管理を厳格に実施すると発表。水深60メートルに沈没した船体からの油漏れ封じ込めに向けて、潜水作業班を現地に派遣している。

パナマ籍の貨物船「シーロイド・アーク」は2月7日に沈没。マレーシアからバングラデシュへ向かう途中だった。乗組員16名は全員がタイ当局により救助された。同船は4,339トンで297個のコンテナを積載していたが、このうち14個が危険物を含んでいた。当局は漂流コンテナの回収が進む一方、一般市民に対して近づかないよう警告を発している。

出典: Bangkok Post

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