
【バンコク発】タイの有力政党ブムジャイタイ(BJT)が、下院での過半数確保に向けて政界の再編成を急速に進めている。複数のメディア報道によれば、同党はクラタム党から9人の国会議員を新たに招き入れることで、党首アヌティン・チャーンウィラクル氏の首相就任を目指す構えだ。
現在292議席に近づいているBJTが、この9議席を確保すれば、首相就任を支持できる議員数は301に達する見通し。タイでは下院480議席のうち過半数(241議席)の確保が政権樹立の最低条件だが、安定した政権基盤の構築には、さらに多くの支持議員が必要とされている。
BJTは既にプラチャラート党やニューオポチュニティ党の支持を獲得しており、木曜日に共同記者会見を開いて追加支持を発表した。広報担当者は「この支持表明により、アヌティン氏を支持する票がさらに6票増えた」と述べた。
注目を集めるのは、クラタム党内の有力議員グループの離党の動き。彼らの移籍が実現すれば、BJTの議席数を大幅に増やす一方で、クラタム党内の勢力均衡に大きな変化をもたらすことになる。同党はこうした地方単位の議員グループとの交渉により、公の摩擦を最小限に抑えながら議席を集約する戦略を取っているとみられる。
アヌティン氏の首相就任をめぐっては、クラタム党か民主党のどちらが最終的に連立に加わるかが焦点となっている。BJT幹部は3月8~9日に予定される党セミナー後に明確化するとしており、連立構成についての正式協議が見込まれている。
なお、今回の政治再編は、昨年11月の総選挙後の複雑なタイの政界情勢を反映したもの。タイではしばしば政治勢力の合従連衡が活発化し、首相就任に向けた議席集約が行われている。
出典: Bangkok Post


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