米国発のマーケティングテック企業Okaraが、AIがマーケティングチーム全体の業務を代行する新サービス「AI CMO」を発表した。月額99ドル(約1万5000円)という手頃な価格で、SEO分析やコンテンツ作成、AI検索における可視性の最適化まで幅広い業務をAIエージェントが一括して担う。人手不足に悩む中小企業やスタートアップでも、大企業並みのマーケティング施策をすぐに展開できる点が注目を集めている。
■タイのスタートアップ市場でも高まるAI活用の需要
タイでは近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の波が加速しており、バンコクを中心にスタートアップ企業が急増している。タイ政府が推進する経済政策「タイランド4.0」のもと、デジタル経済の育成が国策として進められてきた背景もあり、AIツールへの関心は日系企業を含めて高い。一方で、タイに拠点を置く日系中小企業の多くは現地採用のマーケティング人材確保に苦戦しており、限られた予算の中でデジタルマーケティングを効率化する手段が求められてきた。
■CMO不在の企業に向けた現実的な選択肢
CMO(最高マーケティング責任者)を専任で雇用するには高額な人件費がかかるが、AI CMOはその役割をAIが代替することで大幅なコスト削減を実現する。具体的には、Googleなどの検索エンジン対策に加え、ChatGPTやPerplexityといったAI検索エンジンでの表示順位を高める機能も搭載している。生成AI時代における新たなSEO戦略として、従来の検索エンジン最適化だけでなく、AI検索での露出を意識したコンテンツ設計が求められるようになっており、この分野に対応したツールはまだ数少ない。
タイ在住の日系企業にとっても、タイ語・英語・日本語といった多言語でのマーケティング対応が課題となっている中、AIによる自動化ツールの活用は今後ますます重要性を増しそうだ。Okaraのサービスが東南アジア市場でどこまで浸透するか、引き続き注目したい。
出典: Bangkok Post



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