メキシコの麻薬密売組織を支配していたとされる指導者エル・メンチョの葬儀が、家族によって執り行われた。遺体は金製の棺に納められ、大勢の参列者と厳重な警備体制の下で埋葬されたという。
エル・メンチョは、メキシコを二分する麻薬戦争の中心的人物として知られている。彼が率いていたとされる組織は、メキシコ全土で暴力的な抗争を繰り広げ、一般市民を含む多くの死傷者を出してきた。このニュースはメキシコ国内の治安悪化の深刻さを象徴するものとして、国際的な注目を集めている。
メキシコの麻薬問題は、アメリカへの違法薬物供給ルートとしても機能しており、米国との政治的課題にもなっている。ここ数年、メキシコでは麻薬カルテルによる殺人事件が年間2万件を超える状況が続いており、政府の治安対策が追いつかないという問題が指摘されている。
エル・メンチョの葬儀に関する報道によれば、参列者の数は極めて多く、式典の警備態勢も異例の規模だったとされている。このような大規模な葬儀が執り行われたことは、メキシコの麻薬組織が依然として大きな経済力と社会的影響力を保持していることを示唆している。同国では麻薬組織がコミュニティレベルで権力を握り、地方政府の機能を上回る力を行使している地域も存在するとの報告がある。
タイをはじめ東南アジア諸国でも、メキシコを経由した違法薬物の流入が問題化している。メキシコの麻薬戦争の動向は、アジア太平洋地域の治安にも直結する課題として、各国政府が注視している状況にある。
出典: Bangkok Post



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