プーケットでイスラエル人男性が高齢外国人を暴行か 中東紛争めぐり口論

事件事故

タイ南部の人気観光地プーケットで、中東紛争をめぐる口論がきっかけとなり、イスラエル人男性が外国人高齢者を暴行したとされる事件が発生した。仲裁に入ったタイ人警察官に対しても攻撃的な行動をとったと報じられており、タイのSNS上で大きな批判を呼んでいる。

現地メディア「プーケット・タイムズ」のフェイスブックページが3月6日に報じたところによると、事件はプーケットの繁華街バングラロードで前夜の3月5日に起きたとみられる。バングラロードはパトンビーチに位置するナイトライフの中心地で、バーやクラブが立ち並び、外国人観光客が多く集まるエリアとして知られる。ただし、正確な日時については当局や他の報道機関による確認はまだ取れていない。

報道によると、イスラエル人男性はヨーロッパ出身とみられる年配の外国人男性と中東情勢について口論となり、挑発的かつ攻撃的な態度をエスカレートさせた。口論はやがて身体的な暴行に発展し、現地の警察官が介入。しかし、警察官が現場にいるにもかかわらず、イスラエル人男性は攻撃的な行動をやめず、警察官の胸を押す行為にまで及んだという。

その後、タイの報道機関「ナエウナ」が共有した映像には、上半身裸でビール瓶を手にした男性が別の外国人男性に詰め寄り、至近距離で怒鳴りつける様子が映っている。相手が立ち去ろうとするのを腕で制止する場面も確認できるが、暴行の瞬間そのものは映像には含まれていない。映像ではタイ人警察官が現場に到着して事態の収拾にあたる様子も映っており、周囲のタイ人から「逮捕しろ、逮捕しろ!」という声が飛んでいた。

現時点で、このイスラエル人男性が逮捕されたかどうか、どのような容疑が適用される可能性があるかについて、タイ当局からの公式発表はない。被害者のけがの程度も明らかにされていない。

この映像がSNSで拡散されると、タイのネットユーザーからは暴力行為を理由に国外退去処分を求める声が相次いだ。一方で、現場の警察官の対応が生ぬるかったとして、法的権限を適切に行使すべきだったとの批判も上がっている。

なお、タイではイスラエル人観光客のマナーをめぐるトラブルが近年たびたび話題になっている。パンガン島ではレストランの靴を脱ぐルールに従うことを拒否したイスラエル人女性が「イスラエル人観光客のお金がタイの経済を支えている」と発言したとされ、批判を浴びた。また、バンコクの中華街ヤオワラート通りでのインタビューで「タイ人は他のアジアの国の人々ほど友好的ではない」と発言したイスラエル人女性に対しても、タイ人から「少ない出会いで国民性を決めつけるべきではない」と反論が寄せられている。タイは中東からの観光客も多く、文化的な摩擦が観光地で表面化するケースが増えており、今後の対応が注目される。

出典: Bangkok Post

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