タイ有数の観光地パタヤで、外国人観光客が複数の警備員に暴行される様子を撮影した動画がSNSで拡散し、大きな波紋を呼んでいる。パタヤの観光警察は3月15日、関与した警備員5人の身元を特定し、事情聴取に踏み切った。
■深夜の歓楽街で何が起きたのか
問題の動画には、チョンブリ県サウスパタヤにあるウォーキングストリートの娯楽施設前で、警備員らが外国人観光客を取り囲んで暴行する生々しい様子が映っている。ウォーキングストリートはパタヤ最大の歓楽街として知られ、バーやクラブが立ち並ぶ通りには連日多くの外国人観光客が訪れる。動画はSNS上で瞬く間に拡散し、タイの観光都市としてのイメージを損ないかねないとして激しい批判が巻き起こった。
事情聴取に応じた警備員5人は、事件は午前3時55分ごろに発生したと説明。閉店作業中に外国人観光客が入店しようとしたため制止したところ、観光客が激昂して口論に発展したと主張した。さらに、観光客側が先に警備員の一人に手を出し、もみ合いになったとしており、動画の内容もこの経緯と矛盾しないと述べている。
■警察は捜査を継続、施設の一時閉鎖も視野に
地元メディアのサイアム・チョン・ニュースによると、警察は5人全員の身元情報を記録した上で、法的手続きのためパタヤ市警察署の捜査官のもとに出頭するよう指示した。警察は、今回の事件がタイの観光業に悪影響を及ぼしかねず、政府が推進する観光振興策にも反するものだとして捜査に着手したと説明している。
被害を受けたとされる外国人観光客はこれまで被害届を提出しておらず、正式な申し立ても行っていない。それでも警察は捜査を続ける方針で、必要と判断した場合にはチョンブリ県知事に対し当該施設の一時閉鎖を提案する構えだ。
■パタヤで相次ぐ観光客トラブル
パタヤでは同時期に別の暴行事件も発覚している。歓楽街として知られるパタヤ・ソイ6で、アメリカ人観光客が警備員に暴行される動画が拡散したことを受け、パタヤ警察は別の警備員3人も事情聴取のため召喚した。こちらの事件ではネット上で賛否両論が飛び交っている。タイ政府は外国人観光客の安全確保を最重要課題の一つに掲げており、今後の対応が注目される。
出典: Bangkok Post



コメント