タイ政府がディーゼル価格凍結 パタヤ観光客の出費への影響は

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世界的なエネルギー市場の不安定が続くなか、タイ政府がディーゼル燃料の価格を1リットルあたり33バーツ(約140円)に一時凍結すると発表した。中東情勢の緊迫化による原油高が国内経済に波及するのを防ぐ狙いで、生活必需品の価格についても引き続き厳しく監視する方針だ。

この措置は、タイ有数のリゾート地パタヤを訪れる観光客にも恩恵をもたらしそうだ。

■交通費の安定でツアー料金の値上げを回避か

燃料コストは観光バスや空港送迎、ツアーパッケージの価格に直結する。首都バンコクからパタヤへの移動や、パタヤが位置するチョンブリー県、隣接するラヨーン県の観光スポットへの日帰りツアーを運行する業者の多くはディーゼル車を使用しており、燃料が値上がりすればチケット代に転嫁されるのが常だ。チョンブリー県はバンコクの南東約80キロに位置し、パタヤのほかシラチャなど日本人駐在員が多く暮らすエリアとしても知られる。

ディーゼル価格に上限が設けられたことで、ツアー会社は現行料金を維持しやすくなり、これから旅行を予約する観光客にとっては費用の見通しが立てやすくなる。

■飲食店の値上げ圧力も緩和へ

食事やドリンクの価格にも間接的な好影響が期待される。ビールなどのアルコール飲料自体は今回の価格統制の対象外だが、輸送や包装、物流といったサプライチェーン全体のコストは燃料価格に左右される。これらが安定すれば、バーやレストランが値上げに踏み切る圧力は弱まる。パタヤのようにナイトライフへの支出が旅行者の予算の大きな部分を占める街では、ドリンクや食事のわずかな値上げも積み重なれば無視できない金額になるだけに、影響は小さくない。

■為替レートの影響はなお大きい

もっとも、観光客の懐具合に最も響くのは為替レートだという声も根強い。タイに長期滞在する旅行者からは、タイバーツの強さが購買力に与える影響は現地の物価変動よりはるかに大きいとの指摘が聞かれる。ビール代やツアー料金、レストランのメニュー価格が据え置かれても、バーツ高が進めば外貨で両替する旅行者にとってタイ旅行は割高に感じられる。

それでも、今回の政府の措置は急激な価格変動によるショックを防ぎ、パタヤを訪れる観光客が安心して旅行を楽しめる環境づくりに一定の効果をもたらすとみられている。タイ旅行を計画中の方は、燃料価格の動向に加え、最新の為替レートもチェックしておくとよいだろう。

出典: Bangkok Post

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