タイ疾病管理局(DDC)は、バンコクのトンブリー刑務所において、受刑者1人がエムポックス(サル痘)に感染して死亡した後、刑務所内の保健ボランティア2人が新たに感染していたことを発表した。DDCによると、2人の症状はいずれも軽症で、状況はコントロール下にあるとしている。
DDCの発表では、44歳の受刑者が2月11日にエムポックスで死亡。この受刑者はHIVをはじめとする複数の基礎疾患を抱えており、それが重症化と死亡につながったとされている。
死亡を受けてDDCは、受刑者および刑務所内保健ボランティアを含む49人を濃厚接触者として特定し、隔離・厳重監視をはじめとする感染拡大防止措置を即座に導入した。リスクの高いエリアでの受刑者の移動は制限され、故人と濃厚接触のあった受刑者は21日間にわたり1日2回の検温が義務付けられたほか、面会も一時停止された。
施設内では環境の消毒と感染性廃棄物の厳格な管理が実施され、受刑者19人および刑務所職員を含むハイリスクグループにエムポックスワクチンが接種された。
こうした監視・隔離措置が講じられる中、保健ボランティア2人の感染が確認された。2人は比較的良好な状態だが、小さな膿疱性の発疹が見られるとして矯正病院に入院している。DDCは、関係機関が連携して刑務所内での感染拡大を防ぎ、施設外への波及を阻止するために取り組んでいると述べた。
エムポックスは、濃厚な身体的接触・飛沫・汚染物との接触などを通じて感染する。主な症状は発熱・頭痛・筋肉痛・リンパ節の腫れ、そして水疱や潰瘍に発展する可能性のある特徴的な発疹で、多くの場合2〜4週間で回復する。重症例やハイリスク患者にはテコビリマットなどの抗ウイルス薬が使用されることもある。
タイ保健省によると、2022年のアウトブレイク開始以来、国内での累計感染確認者数は1,030人を超えている。
参考:Thaiger


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