イスラエル空爆でイラン高官2人殺害 中東情勢さらに緊迫化

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イスラエルのカッツ国防相は火曜日、夜間の空爆によりイランの最高安全保障当局者と革命防衛隊バシジ民兵組織の司令官を殺害したと発表した。中東の軍事衝突が一段と激化する中、イラン指導部への大きな打撃となった。

■殺害されたのはイラン政界の重鎮2人

カッツ国防相の声明によると、殺害されたのは安全保障当局者のアリー・ラリジャニ氏と、バシジ民兵部隊を率いるゴラム・レザー・ソレイマニ司令官の2人。ラリジャニ氏はイラン屈指の名門政治家一族出身で、元国会議長や政策上級顧問を歴任した人物だ。最高国家安全保障会議の事務局長も務め、トランプ米政権との核交渉戦略について故ハメネイ師に助言する立場にあった。

イランの最高指導者アリー・ハメネイ師(86)は、米国とイスラエルが攻撃を開始した2月28日の空爆で死亡しており、それ以降、イラン神権体制の最高幹部が立て続けに命を落としている。イラン国営メディアは2人の死亡を直ちには確認しなかったが、ラリジャニ氏の事務所からのメッセージが近く公表されると報じた。

■イスラエルとイランが激しい攻撃の応酬

この発表に先立ち、イスラエル軍はイランの首都テヘラン全域にわたる大規模攻撃を実施したと明らかにしていた。レバノンを拠点とするイラン支援の武装組織ヒズボラへの攻撃も強化している。一方、イラン側も夜明け前にテルアビブなどイスラエル各地へ2波にわたるミサイル攻撃を行い、ヒズボラもイスラエル北部を標的にした。イランは湾岸アラブ諸国およびイスラエルに対し、ミサイルと無人機による攻撃を強気の姿勢で続けている。

■ドバイ空港も一時閉鎖 タイ在住日本人にも影響か

イランによるミサイル攻撃はアラブ首長国連邦(UAE)にも及び、国際的なハブ空港を擁するドバイでは一時的に空域が閉鎖された。アブダビ上空でミサイルが迎撃された際の破片により男性1人が死亡している。ドバイはタイと日本を結ぶ乗り継ぎ便の主要拠点でもあり、バンコク発着のエミレーツ航空やエティハド航空の利用者への影響が懸念される。タイ在住の日本人にとっても、今後の渡航計画に注意が必要な状況だ。

また、ソレイマニ司令官が率いていたバシジは、イスラム革命防衛隊の傘下にある民兵組織で、国内のデモ弾圧で中心的な役割を担ってきた。イスラエル軍は声明で「イランのテロ体制の武装機構」と呼び、近年の大規模な反政府デモの際にバシジが激しい暴力や大量逮捕、市民への武力行使を主導したと指摘した。ソレイマニ司令官は長年にわたる反体制派弾圧への関与を理由に、米国や欧州連合から制裁対象に指定されていた。

中東情勢の急激な悪化により、タイを含む東南アジア在住の日本人も中東方面への渡航には細心の注意が求められる。

出典: Bangkok Post

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